2010年10月11日月曜日

中学校サッカー新人大会予選最終日

いよいよ予選最終戦です。9日の土曜日に他チームの試合があり状況が動いています。本日試合前の状況は、
1位 稲城五中、3勝、勝ち点9、残1試合
2位 鶴牧中、2勝1敗、勝ち点6、残1試合
3位 日野四中、1勝1敗1分け、勝ち点4、残1試合
4位 稲城一中、1勝2敗1分け、勝ち点4、残0試合
5位 町田南中、0勝3敗、勝ち点0、残1試合
本日は3位の日野四中との直接対決、引き分け以上で決勝トーナメント進出です。
さて、相手の日野四中とは予選会場で互いに審判をしてじっくりと相手を観察する時間がありました。相手の日野四中は明らかにキャプテンの10番の選手が突出した能力を持っています。テクニックがあり足も速く、前を向かせるとやっかいな選手です。でも、それ以外の選手は1対1ではおそらく負けないと思われます。このことをミーティングでしっかりと確認して試合に臨みます。

vs日野四中
相手キックオフで試合開始です。相手が下げたボールにすかさずシュンタがプレスをかけ奪い取ります。そして左サイドを駆け上がるダイチに正確なスルーパス、ダイチがドリブルで抜け出し、ファーストシュート。しかし、ボールはキーパーの正面。開始23秒でのファーストシュートです。



緊張することなく、良い立ち上がりです。相手ゴールキーパーからのキックもしっかりとキープして相手陣内で試合を有利に進めます。しかし、中盤からサイドへのパスが警戒されているようで、ことごとく足を出されてきれいに通りません。特にショウタは完全にマークされていて、フリーでボールを貰えません。でもそこは練習の成果でしょう。ワンタッチでシュンタやタクにボールを預けることで抜け出すことは何度かできています。そんな中、シュンタがワンタッチでターンしてディフェンスを置き去りにします。右サイドをそのままドリブルであがり、冷静にグラウンダーでファーサイドへシュート。しかし、ボールは無情にもファーサイドのポストにはじかれ得点ならず。











押しているのに得点にならない、前の試合を思い出すようで、ちょっとベンチは心配に。相手のプレスが早くなり、ボールをタッチした瞬間に囲まれます。鶴牧の選手にボールを持たせるとやっかいだと思われているような執拗なプレス。おそらく相手の先生は鶴牧への対策をじっくりと指導してきているようです。だんだんと自由にボールが回せなくなっていきます。しかし、やってくれました。ディフェンスラインでボールを持ったジョーが珍しく中盤を飛ばして大きく前線のシュンタへロングパス。これまでになかった攻撃に相手ディフェンスのプレスが間に合わず、シュンタと1対1に。1対1なら、最近10番が似合ってきたシュンタは負けません。簡単に抜け出し、左サイドから。先ほどと同じように、でも、今度は左足でファーサイドへ。これがゴールサイドネットを揺らし、先制!前半12分です。











さぁ、流れは鶴牧に。ここからは怒涛の攻撃と思われましたが、やはり、やっかいなのは相手の10番の選手。独りで局面を打開する力を持っています。前半、20分過ぎ、恐れていたように、ワンパスで10番に前を向かれ、右サイドをドリブルで上がられます。しかし、センターバックのジョーも脚力、テクニックでは負けていません。きちんと体を寄せ、一瞬の隙に体を入れ替えてボールを取ります。また、タクヤもうまく対応し、タイミングよく足を出してカットします。それぞれ方法は異なりますが、相手10番に仕事をさせていません。でも、鶴牧もサイド攻撃を封じられ、短いパスやドリブルはさせて貰えますが、きちんと前を向けるパスが通せません。だんだん試合は膠着状態になり、前半を終了します。

相手のプレスが早く、必ず二人以上で対応してくるので、ツータッチを意識してプレーするようにと指示をして後半へ。


やっぱり相手のプレスが早いです。全然速度が落ちず、ボールを持つと必ず二人以上で囲んできます。ボールを奪われることはありませんが、なかなかダイチとショウタの前のスペースを使えません。それでも何度か抜け出しチャンスを作れているのはショウタとダイチの個人技です。イツキ、ミツルのボランチは左右へのパスコースが見つけられず、サイドバックのカズシとタケルはなかなかオーバーラップするタイミングをつかめません。そして、真ん中のシュンタとタクはボールを受けても相手を背負うため、前を向くのが困難です。



後半、12分。鶴牧のコーナーキック。いつものようにジョーがあがります。ここで先生からジョーに「上がるの?」とひと言。先生は後であそこは「上がるな」でしたね、と仰っていましたが、選手の判断に任せて続行。ゴール前の混戦に持ち込みましたが、相手キーパーが抑え、すぐさまロングキック。ひとり前に残っていたのが相手10番。そこへボールが。カズシが寄せますが、前を向いてボールを持った相手と下がりながらディフェンスするカズシ。なんとか内側から外側へ追い出そうとしますが、相手の体が半分前に出ているため、止め切れません。そしてそのままシュートを打たれます。右45度、ペナルティエリアのすぐ外でしたが、強烈なグラウンダーのシュート。キーパー止めることができずに、失点。
ほんの一瞬のことでした。さぁ、相手は俄然勢いづきます。逆に鶴牧の選手の動きが悪くなります。相手は徹底的に10番にボールを集めます。しかし、ディフェンスはしっかりと機能しており、ジョーがタクヤがカズシがタケルが体を張って防ぎます。緊迫した時間が過ぎていきます。攻撃陣はボールを持つと囲まれるため、イライラが募り、ますますパスがつながらなくなります。

同点なんだから、また最初からやり直し、と切り替えられればよいのですが、なかなか難しいものです。一度崩れたリズムを戻すことができません。

でも、これまでの練習は皆を裏切りませんでした。ピンチを迎えても、チャンスをものにできなくても1対1で負けていないため、決定的に崩されることはありません。長い長い12分間。きっちりと凌ぎきりました。そして試合終了。

引き分けで終わりました。

どの試合を見ても、普段の練習どおりに試合を進めていれば危なげなく勝てたと思うのはコーチの欲目でしょうか。さぁ、決勝トーナメント進出です。実に3年ぶりです。これからは予選を勝ち抜いてきたチームとの戦いです。1つ勝てば八王子との代表決定戦に進めます。
気合を入れ直して来週の試合に臨みましょう!

応援ありがとうございました。

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