2012年12月24日月曜日

多摩サッカー協会ジュニアユース秋季大会

元日本代表監督のオシムさんだったか、現監督のザッケローニさんだったか忘れてしまいましたが、「選手には最低 2 つ以上のポジションを担って貰う」という言葉が身にしみる一年になりました。
中体連はトモヤの肉離れでシュートに持ち込む機会が減ってしまい、決定機を作り出せませんでした。
そして、今回はのカズヤが病欠です。
現在の鶴牧の攻撃の起点をになってくれていました。そこを埋める選手を誰にするか、コーチは迷いに迷いました。そして、苦難の末に組んだ布陣で臨みます。

三位決定戦(多摩市陸上競技場)
vs青陵中
新人戦で多摩市から唯一決勝トーナメントに進んだチームです。この強敵に臨む布陣は、
GK ワタル
DF ケイ、シュン、レオ、ヒカリ
MF ユウスケ、ユウノスケ、トモヤ、ヒロヤ
FW カズマ、ケント
練習の中でボールをきちんと収め、キープできることからトモヤをボランチに下げ、そのトモヤの抜けたところにこれもしっかりとボールを受け取れるカズマを持ってきました。カズマの後にはユウスケを、ユウスケの後にはヒカリを持ってきました。
鶴牧のキックオフ。きちんとボールが繋がります。不安なくボールが次々とつながるのでこれはいけそうという立ち上がりでした。久々のスタメンで張り切っているのかヒカリがアグレッシブにパスカットを繰り返し、きちんとトモヤに繋げます。
トモヤも期待通りボールを収め、ターンして前に向きます。しかし、ここからがポジションに慣れていないところが出てしまいます。フォワードのときはボールを収めたら目指すところはゴールだけ、シュートに持ち込むかラストパスを出すことが最優先でしたが、今回は視野を広げ左右中央の大きな範囲でパスの受け手を探さなければなりません。ボールを受ける前に味方の位置を把握し、それを確認してからどこへパスを出すかを決めなければなりません。まず、判断が遅れます。次にパスは通るとしても最善の選択肢ではないことがあります。パスを出した後パスの受け手に寄って再度ボールを受けようとします。広いエリアに出て新しいコースを生み出す動きにはなりません。ひとつひとつのプレーで大きなミスはありません。しかし、少しずつ窮屈になっていきます。
トモヤから出るパスで効果的だったのは左右ヒロヤとユウスケに出すパスです。足元だたり、前のスペースだったりとチャンスを生み出します。でも、今日は左のヒロヤが不調に見えます。いつもなら置き去りにするスピードのあるドリブルがありません。ゴールへ切り込むドリブルがありません。
一方、いつもはサイドバックのユウスケですが、今日はひとつ前のポジション。これは機能しました。ひたすら前に向かうドリブルでしたが、再三相手を抜き去ってゴール前に運びます。シュートの威力や、ラストパスの精度に難がありますが、きょうは一番チャンスを生み出してくれました。
初めてフォワードに入ったカズマ。トモヤからのパスをきちんと足元に収めます。でも、前を向けません。サイドでは半身になってボールを隠しながら相手と入れ替わる動きがでますが、中央では完全に反転しないと前を向けません。そして相手は守備の要のセンターバック。体も大きくあたりも強いので、抜けず、キープできず、という状態に追い込まれます。これを見ているとトモヤはあたりに強く、バランスも崩さないのだなと思えます。
不慣れな初めてのポジションで戦う難しさをベンチも感じたでしょう。誰かが特別悪いわけではありません。ボールは回るけれども相手を崩せている感じがありません。
そして、いつもとは違うタイミングでボールを失います。ボールを収めて攻撃というところでボールを失い、サイドバックの裏にボールを出されます。いつもならセンターバックとサイドバックが入れ替わりながら対応するところが、芝生でボールが止まります。足が滑ります。
この繰り返しで失点を重ねることになってしまいました。
後半のロスタイムにようやくトモヤがドリブルでゴール前に持ち込み、キーパーを引きつけて中央へ折り返し、これを途中交代のダイキが押し込んで意地の得点を上げましたが、結局は1-4の敗戦でした。
また、新しいテーマができました。少ない人数で戦わなければならないチームなので、複数のポジションをこなせるようになりたいですね。
これで今年の試合はおしまいです。来年は1月末の中体連多摩市の冬季大会がスタートです。今年負けた落合と青陵に借りを返さないとね。
今年一年ありがとうございました。また、来年も応援よろしくお願いします。

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