2014年5月3日土曜日

ジュニア4年 ハトマーク・フェアプレーカップ11ブロック三次予選

 一次・二次予選を勝ち上がり、いよいよ最終予選への進出をかけた三次予選。これまでのリーグ戦形式と異なり、トーナメント方式で2勝することが突破の条件です。そのためにも、一試合目の入り方が今まで以上に重要となりますが、試合準備やアップ前の選手達の様子を見ると、何かふわふわした感じが…。ここでしっかりコーチから喝を入れられ、気持ちを切り替えて第一試合に臨みます。

○1試合目 vs 高ヶ坂SC(町田)


 大事な初戦の相手は町田の高ヶ坂SC。同じく三次予選まで勝ち上がってきたチームなので、そう簡単にはやらせてもらえません。立ち上がりから押し気味に試合を進めるものの、最後のところでしっかり守られ、決定的なシュートまで行きません。また、試合前の緊張感の無さを引きずっているのか、奪ったボールもあわててワンタッチで処理したり、しっかりコントロールする場面でもたついたり…。このままの流れが続いて前半は0-0で修了。


 ハーフタイム、コーチから「相手のプレッシャーがそんなに強くないときは、しっかりボールをコントロールしてドリブル、パスができるはず。もっと落ち着いて、自信を持ってプレーしよう」というアドバイスを受け、後半に入ります。それでもなかなかゴールが遠い、イヤな展開が続く中、13分に得た相手左サイドのCKをタクがファーサイドに蹴りこんだところを、フミヤが飛び込んでゴール左隅に突き刺し待望の先制点。その後も相手にプレッシャーをかけ続けると、17分、右サイドでボールを持ったケンシンがドリブルで持ち上がりそのままゴールを決めます。その1分後に相手に1点を返されますが、19分に再び相手左サイドからのタクのCKをフミヤがヘッドで合わせて3点目。最後は試合終了間際、タクがハーフウェーライン付近から蹴ったFKが相手GKの前でワンバウンドして直接ゴールに。

 立ち上がりやや苦しんだものの、大事なトーナメント初戦を何とかものにし、最終予選進出をかけた2試合目に進むことができました。
(結果:4-1☆(前:0-0、後:4-1)、得点:フミヤ×2、ケンシン、タク)

○2試合目 vs FC多摩
 最終予選をかけた重要なゲームの相手は今年度から11ブロックに登録したFC多摩。選手個人個人が高い技術を持ち、これまでの予選でも圧倒的な強さで勝ち上がってきたチームです。鶴牧の選手たちがどのような戦い方を見せてくれるのか。試合前、とにかく気持ちで相手に負けないこと、しっかりプレッシャーをかけて1対1の勝負に負けないことを伝えて送り出します。


 すると前半立ち上がりから、鶴牧の選手たちは積極的にプレッシャーをかけ、相手選手に思い通りのドリブルをさせず、ボールを奪った後は素早くゴールに向けて押し上げていく展開に。時々、相手のドリブルに振り切られるものの、二人目、三人目の選手がカバーして、相手にもシュートらしいシュートは打たせません。すると13分、タクの蹴ったゴールキックがFWユウセイにわたり、これをドリブルで持ち込みそのままゴールに流し込んで先制点を奪います。その後も相手の反撃をしのぎ切って、前半を1点リードして折り返します。


 後半も、前半同様しっかりと相手選手にプレッシャーをかけ続け、大きな展開から相手ゴールを目指して攻めていくと、6分、ユウセイが右サイドでの粘り強いボールキープから中央に折り返したボールを、ゴール前の混戦の中でフミヤが押し込んで追加点を挙げます。このままいい雰囲気で、というところでしたが、選手達にも疲れが出たのか、あるいは一瞬の気の緩みからか、9分、11分と相手の波状攻撃に耐えきれず、立て続けに得点を許し、同点に追いつかれてしまいます。


 相手選手はここぞとばかりドリブルで仕掛けてきます。鶴牧の選手たちも懸命のディフェンスで、最後のシュートまで持ち込ませず、逆にカウンターからのチャンスを得ますが、シュートが相手GK正面をついて得点には至りません。このままPK戦か、との思いが頭をよぎった後半19分、ゴール前での波状攻撃に何度か体を張ってシュートを防ぐも、最後に押し込まれて痛恨の失点を許してしまいます。

 地面をたたいて悔しがる選手、天を仰いで叫ぶ選手…。それでも残りわずかな時間にあきらめず攻撃を続け、相手ゴール前まで迫りますが、そのまま無情のホイッスル。鶴牧SC35期生の、最初の中央大会への挑戦は、残念ながらここで幕を閉じることとなりました。
(結果:2-3★(前:1-0、後:1-3)、得点:ユウセイ、フミヤ)

 あと一歩、あと1点が届かず、ハトマーク・フェアプレーカップ11ブロック予選、結果的にはベスト8ということで終えることとなりました。試合後もしばらく号泣する選手、静かに涙をこらえて悔しがる選手がいました。試合に出るチャンスがなく、ベンチで声援を送り続けていた選手の中にも、ピッチで戦っていた選手と同じかそれ以上に悔しがって涙を流している選手もいました。

 試合後、コーチからは「よく頑張ったけど、結果的には負けてしまった。気持ちの部分、あと一歩が出せるかどうか、お互い苦しい中、どこまで勝ちたいという気持ちを出し続けられるかが勝負の分かれ目。残念ながら、君たちはその部分で相手に勝てなかったということ。これからもこうしたギリギリの戦いが続くから、上に行きたかったら、この悔しさを絶対に忘れないこと」との話がありました。選手たちの胸には、どのように届いたでしょうか。

 これで、明日からはまた一からのスタート。秋の市内大会に向けて、チーム編成もリセットして、これからの個々の選手たちの成長を見て、秋のチームを決めていくことになります。試合に出た選手も出られなかった選手も、また、ハトマークのメンバーに残念ながら選ばれなかった選手も、次に向けてチーム一丸となって頑張っていきましょう。

 3日間にわたる熱戦、保護者の皆様には本当にいろいろとご協力をいただきありがとうございました。また、審判部の皆さん(上野さん、五十嵐さん、堤さん)には、審判や運営担当でのお手伝いをいただき、大変助かりました。
 そのほか、多くの保護者の皆さんや、試合メンバー以外の選手たち、他学年のコーチの方々にも大きな声援をいただきました。特に今日のFC多摩戦は、ピッチサイドいっぱいに広がる大応援団の声援が、反対側のベンチまでしっかり届いていました。今回のベスト8という結果は、こうした皆さんの力のおかげだと思います。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 コーチ一同、また、観戦していた保護者の皆さんも、今回の結果には本当に悔しい気持ちだと思います。が、一番悔しいのは選手達です。「あそこでもうちょっと頑張っていれば…」と思うところもあるかもしれませんが、これからの子供たちの成長を信じて、来年のJA杯では必ずリベンジを果たしてくれることを信じて、暖かく見守っていただければと思います。

=中村

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