2012年4月15日日曜日

中体連春季大会予選

サブタイトル「みっちゃん、ゴメン!

新学年になった早々公式戦が始まりました。橋村先生が移動になり、新しい先生の下で、新たなスタートです。ところが今日は大雨、ピッチはプール状態。去年の春の大会を思い出します。橋村先生もわざわざ観戦に来てくださいました。
予選リーグは、成瀬台、南成瀬、鶴牧の 3 チーム・リーグで 1 位のみ決勝トーナメントに進みます。南成瀬は新人戦全敗しています。成瀬台とは新人戦で対戦しており 0-5 で敗戦しています。
試合に臨むにあたり、南成瀬にきちんと勝ち、できれば大差で勝って、成瀬台とは引き分けでも良いという状況に持ち込みたいと考えました。ここにひとつの落とし穴がありました。
第一試合は、成瀬台vs南成瀬。立ち上がりは互角でした。南成瀬が思ったよりも強い。ここで考え方を変えるべきでしたが。。。。ところが失点してからサッカーが変わりました。意欲が下がったのかずるずる失点を重ね、結局5ー0で成瀬台が勝ちました。
やはり、南成瀬にはきちんと勝って成瀬台戦に臨みたいという思いは変わりませんでした。

vs 南成瀬
GK コウ、
DF カズマ、ミツル、マサキ、レオ
MF リク、シュン
MF ハルキ、タクミ、ヒロヤ
FW トモヤ
鶴牧のキックオフ。いつものようにボールをボランチに下げて、パスを回しますが、パスが水溜りで止まります。試合前にさんざん話をしたのに、いつものパスの強さでつながらない場面が増えます。いくら耳で聞いても実際に経験するのとは違うのでしょう。相手は既に一戦戦っているので、その差が出ます。それでも、練習の成果でしょう、徐々にボールを支配できるようになっていきます。そして、11分、細かいパスがゴール前に繋がり、右から中央に流れたハルキが混んでいる前にパスするのを避け、ボランチのシュンに落とします。これをシュンが躊躇なくシュート。ペナルティエリアの外で結構距離のあり、ぬかるんだピッチですが、きれいにヒットしてゴール。先制です。
さぁ、ここから、とベンチは考えます。ボールを支配し前から積極的に相手ボールにからみます。やや膠着状態になったとき、相手ボランチから長いボールがディフェンスの裏へ、ちょうどベンチの前、受けた選手は明らかにオフサイド。しかし、線審の旗はあがらず。そのまま、抜け出されキーパーと 1 対 1 になり失点。相手が息を吹き返します。こうやれば点を取れると感じたのかどんどんロングボールを蹴ってきます。何度か抜け出されますが、マサキの速さと、コウのファインセービングで失点を防ぎます。しかし、前半終了間際にまた同じパターンで失点、1-2。このまま前半終了。
ここで頭を切り替えていればまだ間に合ったのですが、この戦いは勝たなければならないというベンチの気持ちは変わらず、点を取りに行くことを考えます。思い切ったメンバーチェンジを試みます。

後半
GK ショウ
DF シュン、マサキ、レオ
MF ミツル、リク
MF ハルキ、タクミ、ヒロヤ
FW コウ、トモヤ

コウの前への推進力に期待して、公式戦に出たことがないショウを出します。とにかく点を取りにいくという選手へのメッセージです。シュートを打たれたら失点する危険が高いことをディフェンス陣と確認します。
立ち上がり早々いきなり相手ゴール前での混戦状態を作り出します。ここでコウが粘ってトーキックで押し込みゴール、同点。2ー2。
さぁ、ここから怒涛の攻撃になります。圧倒的にボールを支配し、鶴牧サイドにボールを運ばせることなく、前でボールをカットしてゴール前に持ち込みます。いくつか惜しい場面を繰り返しますが、得点できません。ベンチではこの状態で得点できないと、どこかで流れが変わってしまうという焦りがつのります。突破力を期待していたコウの運動量が落ち、ゴール前で横パスを選択するようになってきました。相手に蹴りこまれる場面が出始めます。一度は抜け出されてキーパーと1対1になりますが、ショウが飛び出し、ぬかるんでゆるいシュートではありますが、セービングしました。このあたりで流れは変わり始めていたのだと思います。しかし、ベンチには勝ちたいという気持ちが残っていました。残り5分。足が止まったと判断して、コウをセンターバックに下げ、マサキをトップに上げます。これが裏目に出ました。後半終了間際相手フォワードとコウの駆け引きになりました。ピッチが久しぶりのコウには申し訳なかったかも。しっかりとブロックしますが、足を出すタイミングを計れず、飛び込めないまま、シュートを打たてしまいます。さすがにショウはこれに反応できず、失点。そのまま試合終了。2ー3。思わぬ敗戦。
ベンチに戻ったミツルが開口一番「なんでマサキをあげたんですか!引き分けじゃダメだったんですか!」
これには反論がありませんでした。得失点差を考えれば、成瀬台戦に勝たなければいけないのは絶対条件。ならば、引き分けで十分でした。そこまで計算していませんでした。これはベンチのミスでした。
「みっちゃん。コメン」



vs 成瀬台
GK コウ、
DF カズマ、シュン、マサキ、レオ
MF ミツル、リク
MF ハルキ、タクミ、ヒロヤ
FW トモヤ
前の試合の後半でボールの運びやパスの選択肢が多彩で出来がよかったミツルをボランチに上げます。ディフェンスのラインコントロールができなくなる恐れがありますが、シュンの危機管理意識の高さも活かしたいと考えました。
前回5失点した相手、なんとか接戦に持ち込みたい。相手は体も大きく、スピードもある。前回もミドルシュートや走力でかき回されました。ここでもベンチに考え違いがありました。選手達は大きく進化していました。アグレッシブにボールに迫ります。前の試合の経験でボールが止まることはわかっています。浮き球のパスをたくみに使いながら、相手陣で試合を進めます。ほぼ、互角、それ以上かも。ボールを支配し、奪われてもすぐに取り返します。ミツルが早いタイミングでパスを散らすのが有効でタクミやリクとのバランスもよくなります。特にハルキとヒロヤの前を使うパスが絶妙です。左右から切れ込んでゴールに迫る場面も増えます。すると、カズマのオーバーラップの回数が増え、練習どおりのプレーが相手を崩します。そんな中相手のパスをカットしたマサキがドリブルで駆け上がり、ペナルティエリアのやや外で倒されます。いつもならマサキの距離です。しかし、珍しくリクが自分からボールのところに行きました。マサキもあっさりとディフェンスに戻ります。ここで「PKじゃないんですか」と聞くあたりがリクらしいところ。これで主審に注意を受けてしまいました。カードが出なくてよかった。それでも何か期することがあったのでしょう。リクはカーブをかけたり、ディフェンスの裏にパスを出すという考えはなかったようです。ストレートに蹴ったボールはぬかるんだ状態なのに、相手の壁の上を抜け豪快にゴールに突き刺さりました。1-0。
このまま、押し気味に進め、ピンチもなく前半を終了。

後半も布陣を変えずに入ります。
モチベーションも運動量も変わりません。重いピッチを走り回り、息があがっていますが相手もそれは同じ。気迫で上回っています。そして大きなチャンス。いつものようにゴール前で粘るトモヤ。混戦で打ったシュートをキーパーがはじきますが、ボールは上へ。キーパーはボールを見失いますが、トモヤはしっかりとボールを見ています。ゴールとトモヤの間にさえぎるものはなし、胸でも腿でもどこでもあてれば押し込めます。トモヤが選んだのはヘディング。ところがボールはクロスバーの上へ。惜しい、けど残念。
後半20分、相手右サイドからの攻撃にきちんとレオが体を寄せディフェンスに。しかし、肘が相手の顔に入り、ファウル。雨でラインが引かれておらず、微妙な位置でしたが主審は PK の判定。ピンチ。集中力を高めるコウ。相手は大きなキック力ありそうな選手。
コウは左へジャンプ。相手のキックもそちらへ。コウの気迫に押されたか、ボールはポストの横へはずれます。
そしてこのまま1-0で勝利。

一試合目を引き分けていれば、決勝トーナメントに行けました。明らかにベンチのミスです。頑張った選手には本当に申し訳ないことをしました。
全チームが1勝1敗で並びましたが、得失点差で予選敗退です。

すぐに三年生の引退をかけた夏の大会が始まります。ここへ向けてコーチの気持ちも含めて立て直します。

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