2013年10月20日日曜日

ジュニア3年 第37回JC杯少年サッカー大会

現5年生、4年生が2年連続で参加して惜しくも1回戦で敗れてしまっている本大会に、今年の3年生も出場することとなりました。1回戦の相手は境川イレブンさん。町田市の3年生大会の準優勝チームです。

ところが、前日から雨が降り出し、当日朝には雨脚も強まっていて、「さすがに今日は中止かな」とすっかり油断していたところに「予定通り実施」との連絡。ただし当初予定のキックオフ時間は変更になり、準備にバタバタしつつ会場の町田・小山グラウンドへ。

予想通りグラウンドはまさに「田んぼ状態」。徐々に雨・風共に強まり、横殴りの雨の中、大会役員さんが会場準備をしています。「本当にやるのか…?」というコーチ、保護者の不安をよそに、肝心の選手達はなぜか(ある意味予想通りの)ハイテンション。機転を利かして石神代表が出してくださった着替え・待機場所用の鶴バスのガラスは見事に熱気で曇っています。

ともあれ、時間通りキックオフ。グラウンドコンディションからして、いつもやっているようなサッカーはお互いにできないだろうということで、選手達にはとにかく1対1で負けないことと、水溜りでボールが止まってしまうことが多いので注意すること、の2つを伝えて送り出します。


すると、立ち上がり草々、コーナーキックからゴール前の選手が押し込み先制点。幸先のよいスタートです。このまま行けるかと思いましたが、相手も強者。なかなか自由にやらせてもらえません。選手達の気持ちは前向きですが、追加点が遠い展開。すると、相手選手が放ったシュートを一旦GKが跳ね返しますが、こぼれ球を押し込まれて同点に。前半は1対1で終了です。

後半、増々強まる風雨の中、一進一退の攻防が続くも、ディフェンスライン付近で水たまりで止まってしまったボールを味方同士でお見合いしてしまった所を相手選手に奪われ、ゴールに蹴り込まれます。するとすかさず右サイドでボールを奪った選手がそのまま相手を引き連れながらもドリブルで押し込み再び同点に。この勢いで逆転を、と攻め込んで行くも追加点が奪えず。逆に左サイドを攻め込まれ、ゴール前の混戦で相手が放った力のないシュートが、水たまりの影響かコロコロとGKの股間をくぐり抜けてしまいます。さらに相手CKからのこぼれ球を、マークを外してフリーになった相手に一瞬の隙を突かれて蹴り込まれ2点のリードをここで許してしまいます。残り時間の少ない中、鶴牧の選手もあきらめません。左サイド45度付近で得たFKのこぼれ球を押し込んで1点差に迫ります。さらに攻め込み、いくつか惜しいチャンスを作るも無情のタイムアップのホイッスル。豪雨の中の熱戦は、惜しくも3-4で敗れてしまいました。

試合後、びしょ濡れ、そして泥まみれの中号泣しながらベンチに帰ってくる選手達。この悪コンディションの中、強豪チームを相手によく戦ったと思います。笛を吹いてくださった町田サッカー協会の方、そして相手の境川イレブンのベンチから「気迫と気迫がぶつかったベストゲーム、もっといいグランドコンディションで戦うところを見たかった」と言っていただきました。

勝敗を分けたのは少々の「運」もあったかもしれませんが、ボールを「止める」、「蹴る」という基本的な技術にちょっとした「差」があったようにも見えました。特に相手ゴールキックやロングボールなどの浮き球を境川イレブンの選手は自分の近くにトラップし、しっかりと足でボールを運ぶドリブルで攻撃に繋げていました。この辺の基本的な技術、まだやり始めて日の浅いポジション有りのサッカーがこの悪コンディションの中で「勝敗の分け目」になったような気がします。ともあれ、選手達はよく頑張りました。最後まであきらめず、ゴールに向かって行った姿勢は素晴らしいと思います。奪ったゴールは全て技術と言うより気迫で奪ったゴールに見えました。このチームも先輩達に負けず劣らず強いチームになる、コーチ、そして代表がそんな確信めいたものを感じることができたことも確かです。まさかこんなコンディションでゲームをやるとは思いませんでしたが、雨のグラウンドがどんな状況になるか(水溜りがボールコントロールに与える影響など)、なかなか実感することがない中、ある意味いい経験だったかもしれません(好んでやりたいかといえば、コーチとしては…?)。

このような(超)悪天候の中、現地までの送迎に、また、会場での応援に、多くの保護者の方々が来てくださいました。最後になりましたが、あらためて御礼申し上げます。


== 中村・稲本

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