2010年6月5日土曜日

中体連夏の大会

第49回東京都中学校総合体育大会 兼 
第63回東京都中学校サッカー選手権大会

いよいよ三年生の引退がかかった最後の大会が始まりました。昨年は鶴牧中運動部の中で最初に引退が決まってしまいました。今年はなんとしても予選を通過して決勝トーナメントに進み、
一日でも長く、三年生と一緒にプレーしたいものです。本大会の第7支部日南予選は春の大会ベスト4の4チームを除く35チームが8ブロックに分かれてリーグ戦を行います。各ブロックの1位8チームがトーナメントの1回戦に進み、そこで勝った4チームが春のベスト4の4チームと共に八王子ブロックとのベスト8都大会進出をかけて戦います。

まずは予選リーグで1位になることが最初の条件です。鶴牧中は、七生中、日野二中、日野三中と同じブロックになりました。なんと、すべて日野市の中学校です。この中で七生中が春に決勝トーナメントに進んでおり、多摩大聖ヶ丘に勝ち、多摩中と0対1の接戦を演じています。日野二中は春の大会1勝1敗で予選敗退しています。日野三中は春の大会で対戦して6対0で鶴牧が勝利しています。

日野三中以外は試合を見たことがありませんが、七生中がひとつ抜けている感じでしょうか。

そして、本日緒戦。迎える相手は七生中です。ここで負けてしまえば、決勝トーナメントへの出場は厳しくなります。しかし、春の大会以後たくさんの練習試合をこなし、先生やコーチ陣はある程度の自信を持ってこの大会に臨んでいます。気になるのは、選手の気持ち。エンジンのかかりが遅く、ふぁーっと試合に入ることが多いのが心配です。

試合前のミーティングも精神論に終始します。とにかく、気持ちで負けないこと、足が止まることを恐れずに最初から全開で相手に向かうことを確認してピッチに送り出しました。
今回はキックオフのボールを安易に下げて相手を味方陣に引き込むことなく、ショウタからタクへと前に向かってパスから始まりました。相手は11人中9人が三年生。からだも大きく、スピードもありますが、練習どおり、きちんと前を向いて、味方の足元にショートパスが繋がります。相手もじょうずです。きちんと基礎ができているうえに、スピードもあります。
一進一退の攻防が続く中、8分過ぎ、ダイチが相手ボールを相手陣でカットし、ドリブルでエンドラインまで持ち込み中へとドリブルで切れ込みます。相手陣でのカットだったため、フォワードのタケルはやや遅れ気味。それでもダイチはキーパーの届かないところに低いライナーのパス。
誰に?
そこにはなんと左サイドからタクが走りこんでいました。ダイチのドリブルに遅れず、左サイドからゴール中央に走りこんでいたのです。そのタクがキーパーの前に飛び込むようにジャンピングボレー。左足アウトにかかったボールがキーパーの頭を越えてゴールに吸い込まれます。
先制!















さあ、勢いづきます。ボールがきちんと繋がり、ショウタ、イツキのボランチからシュンタ、タケルにつながり、左右のダイチ、タクを走らせるいつものサッカーができてきました。今回の相手が強いと感じさせられたのはこの鶴牧の動きへの対応力です。ダイチやタクがボールを持ってあがっても、サイドバックがそれぞれ落ち着いて対応し、ダイチやタクがあがった背後に必ず相手のミッドフィルダーが入り込んでいて、そこにパスを通され、あわてて戻らなければならなくなります。そうするうちに、ダイチとタクが上がれなくなり、サイドバックのタクヤとカズシの仕事が忙しくなります。小康状態ではありますが、徐々に下がる場面が増えてきます。そんな中、ショウタ、タクと短く回ったパスにダイチが反応して抜け出します。
キーパーと一対一になりましたが、右から左へ流れながらのプレーでしたので、シュートが左足になってしまいました。やや威力はなかったですが、ゴール右サイドへ。しかし、残念、相手キーパーが横っ飛びでキャッチ、相手ながら思わず「うまい」といってしまうプレーで追加点になりませんでした。














だんだんと相手に焦りが見え始め、足の速い選手を右サイドに置き、大きく蹴りこんでくる場面が増えてきます。危ない場面もいくつかありましたが、中央のボールはアツシ、左右のボールはカズシとタクや、裏に抜けられたボールはジョーと役割をきちんとしながら得点を許しません。
前半はこのまま終了。

ハーフタイムのベンチではみんな気合の入ったよい顔をしています。決してリードしているとは思わずに、しっかりと点を取りに行こうと気合を入れなおして後半に。

でも、流石は春に予選を突破してきたチームです。ハーフタイムにきちんと修正してきました。ダイチとタクのあがりを封じるため、ふたりの背後にボールを集め、サイドバックが前に出るとその裏に長いボールを入れてきます。一段とスピードが速くなります。中盤もこちらにボールを持たせるとやっかいなことになると感じたのでしょう。寄せが早くなります。寄せが早くなると焦ってトラップミスやパスミスが出始めます。そして後半立ち上がり5分、ゴール前の混戦から押し込まれて失点。
1対1の同点です。
相手は俄然勢いづきます。左右サイドバックの裏へのボールが多くなり、そこから中央に折り返す場面が増えてきます。ディフェンス陣は体をはって防ぎますが、ボールをはじくのが精一杯、とてもボールを繋ぐ状態になりません。中盤のショウタやイツキがボールも持っても寄せが早いため、2つ目のパスが通りません。自陣内で戦う時間がどんどん増えていきます。相手の圧力でダイチもタクもディフェンスのために戻らなければならなくなり、前線にボールが出てもシュンタとタケルがボールをキープすることしかできません。ボランチとの距離があき、二人が孤立します。こうなると相手はセンターバック2枚で中央だけをケアするだけで十分になり、サイドからどんどん相手が上がってきます。もう、いつ得点されてもおかしくない状態に。
しかし。今日のヒーローは4人のディフェンス陣、集中力を切らしません。サイドバックは無理に飛び込まず、楽にはセンターリングを上げさせません。センターバックもヘッドできちんとクリアします。
残り5分、だんだんと相手が前がかりになります。そこを見逃さず、シュンタ、ダイチ、ショウタがドリブルで相手陣に入り込めるようになってきます。しかし、人数が足りずフィニッシュには持っていけません。















そして試合はこのまま終了。
1対1の引き分けでした。よくがんばったと思います。後半は足が止まって苦しい場面が増えましたが、これもコーチの指示通り、最初から全開で飛ばした結果でしょう。これは大きな引き分けです。明日につながりました。残り2つ勝てば七生中が2勝しても勝ち点は同じです。後は得失点差になります。
まずは明日勝つことです。
今日は、ディフェンス陣ががんばりました。明日はオフェンス陣がたくさん点を取ってこれに応える戦いをしましょう。春は6対0で勝っている相手。気を緩めずに、しっかりと戦いたいと思います。

明日は11時半キックオフ、相手は日野三中、場所は稲城6中です。

現在のブロックの状況
1位 日野二中 1勝
2位 鶴中 1分
2位 七生中 1分
4位 日野三中 1敗

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