2009年10月17日土曜日

Jr.ユース/予選リーグ突破を目指して

さぁ、いよいよ予選リーグ最終戦です。
相手は町田南中、同じ1勝1敗同士、引き分けるか勝てば
決勝トーナメント進出です。南中vs聖中を観戦する限り、
鶴牧と同じ、細かく繋ぐサッカーをしていて、2年生の
大柄な選手と1年生の小柄な選手が半々ぐらい、ドリブル、
フェイント、キープ力といった個人能力は鶴牧の方が高く、
十分勝利できる相手だとコーチは感じていました。
不安があるとすれば、インフルエンザの病み上がりの選手が6人、
体力が持つかどうか、そして練習不足が気持ちに影響しないか、
ここまで、キャプテンシーを発揮してきたアツシを
インフルエンザで欠いていて、代わりに怪我が完全に癒えたとは
いえないリュウトに無理をさせることでしょうか。

しかし、実は意外な落とし穴がありました。

予選3戦目、町田南中
















相手キックオフで試合開始。いったん下げたボールを中盤からダイレクトに
前線に蹴りこんできました。相手はこの前観戦した試合とはまったく異なり
最終ラインを浅くして、中盤に人数をかけて、1トップに大柄の11番の選手
をおいて、すべてその選手にボールを集中する作戦のようです。
相手の先生は鶴中が多摩中に敗戦した試合も、聖中に勝利した試合も見学し
ておられ、中盤でプレスをかけ、ディフェンス裏にボールを蹴りこまれるこ
とを鶴牧が苦手にしていると判断されたようです。相手のプレスが早く、
鶴牧の攻撃の起点となるイツキとシュンタのボランチが自由にボールをコン
トロールできません。なかなか前を向かせてもらえず、ボールを下げなくて
はならず、ディフェンスに下げても11番の選手が最前線で運動量豊富に動き
まわるため、パスを出せません。ただ、前回とは違い、簡単には裏を取らせ
ません。タクヤ、ジョーがきちんと対応できています。
しかし、前半5分、ディフェンスの裏に上がったボールに11番が反応、
ジョーとタクヤが挟みこむようにディフェンスしますが、相手はワンタッチ
で強引にシュート。ボールは枠内に飛ばずに助かりましたが、シュートの
タイミングもとても上手な選手であることがわかりました。
鶴牧は得意のショートパスを封じられ、相手ディフェンスが浅く裏が大きく
空いていることからでしょう、徐々に裏への浮き球のパスが増え始めます。
そう、相手に合わせたサッカーになり始めます。しかし、練習しているわけ
ではないため、フォワードは飛び出すタイミングがわからず、オフサイドを
取られることが多くなります。
結局、ディフェンスががんばって失点することはありませんでしたが、攻撃陣
はシュートを打つチャンスを作り出すこともなく前半を終了しました。
前半、0-0。
















ハーフタイムの指示。
ルーズボールへのアクセスが中途半端で、相手に先にプレーされ後手にまわっ
てしまっていること、練習していない浮き球での裏へのパスをやめ、いつも
どおりサイドバックのオーバーラップを含めてサイドから崩すことを確認し
ました。
後半はやはり無理できないリュウトを下げ、ナオキがトップに入ります。
そのため、ショウタが右サイドに移動しました。


後半開始。鶴牧のキックオフ。開始早々、右サイドに入ったショウタとダイチの
間の短いパス交換からオーバーラップしたダイチがドリブルで抜け出し右サイド
からペナルティエリアに入り込み、折り返しのパス。
ニアにタケル、センターにナオキ、左にタクと3人が走りこみますが、全員ボール
に後一歩とどかず、ボールは無常にゴール前を通り過ぎサイドラインを割ります。
その直後の後半3分、相手ディフェンスラインからのロングボールが前線の11番に
つながり、完全に抜け出されます。キーパー、タイキと1対1、相手の強く低い
シュートにきちんと反応、はじき返します。
しかし、はじいたボールが再度11番の前に、これを蹴りこまれて失点。

得点後相手が布陣を変え、ディフェンスラインが少し下がり、中盤でプレスをかけ
続けていた7番の選手が守備的に回ります。そのため、ボールは持てるようになり
ましたが、最終ラインを超える前に7番の選手にはじき返され、決定的な形を作れ
ません。そんな中、やや左に流れていたナオキがドリブルで抜け出し、相手キーパー
と1対1に、しかし、キーパーの飛び出しが早く、シュート体勢に入る前にセービン
グされシュートできず。
















結局、後半もシュートに持ち込めず、無得点。
0-1の敗戦。

今回も予選突破はできませんでした。十分チャンスがあったのに、残念です。

今回の敗戦はベンチワークなのかもしれません。
相手の先生は、鶴牧の試合をしっかりと観戦し、どこを苦手とし、どうやれば
勝てるかを研究され、それを選手が実践していました。しかし、鶴牧の考えは、
相手に合わせて戦術を変えるのではなく、どのような相手とも戦えるように、
段階を踏んで、11人の個の能力を高め、それを優れたチーム力に結集していく
というものです。
考え方は間違っていないとは思いますが、最前線に足の速い選手を置いて、
そこをめがけて蹴りこんでくるというサッカーに対抗するにはある程度の
ベンチワークも必要かなとも考えさせられる試合でした。

次は、多摩市サッカー協会の秋季大会です。
今度は鶴牧サッカークラブを主体として、部活のメンバーも交えての戦いに
したいと思います。予定では 12/6 から予選が始まります。

それまでに今回得た教訓を練習で克服しておきたいと思います。

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