2016年8月6日土曜日

ジュニア6年 大根ラディッシュ招待

 例年この時期に開催される本大会に、今年も秦野市の大根ラディッシュさんのお招きを受け、8月6・7日の二日間にわたる大会に参加しました。
 
 大会に入るにあたり、前週の町田JFCサマーカップで勝てる試合をノックアウトラウンドベスト4で半ば自滅で終えてしまう結果になったことを踏まえ、「勝つために個人としてやらなくちゃいけないこと、そしてチームとしてやらなくちゃいけないことを考えて行動しよう」と選手達と確認をしました。

【一日目:予選リーグ】
○1試合目 vs モナークスジュニア(山梨県大月市)
 酷暑の中で始まった予選リーグ、全勝で予選リーグを終えたらおにぎり1個プレゼント、しかも無失点だったらアイスのボーナス!なんて発破をかけてピッチに送り出したもののなんと前半1分に相手の高く飛距離のあるゴールキックの処理にバタついている間に相手FWに詰められてしまい失点…。

 ベンチではユウキが「3試合で25点取ったらアイス復活。」と何やらブツブツと呟いてモチベーションを上げていましたが…、そんなことコーチは言っていませんよ!


 返しの2分左サイドCK、相手がショートコーナーをケアしていないことを巧みに察知してキッカーのフミヤが素早くキックーにショートパス、キックーの放り込んだボールにゴール前混戦の中でOGを誘い同点とします。『勝つため』のアイディア、いいと思います!

 続く3分にはユウセイが相手ディフェンスラインをうまく抜け出して逆転。10分にタクの直接FK、11分にはPKをフミヤが決めて前半を折り返します。


 メンバーを代えて臨んだ後半は決定機こそ数多く作るもののゴールは遠く、得点することは叶いませんでしたが、相手にチャンスらしいチャンスを作らせず緒戦をものにします。
(結果:4-1☆(前:4-1、後:0-0)、得点者:ユウセイ、タク、フミヤ、OG)

○2試合目 vs OSジュニア(神奈川県相模原市)
 初戦の後にエイスケコーチから、パスコースの作り方、平行、ワンツー、と3つのポイントを修正・確認した2戦目、選手達は『勝つため』にこのポイントを意識して試合を展開させていきます。


 ここでも決定力に泣く場面が続出するものの、前半4点、後半には3点を決めて2試合目も勝利します。先発で出場し2得点を上げて、後半からベンチに下がったマツリ、ハットトリックを目指すべく後半ラスト2分で再投入するものの、ポスト郵便でーす…。


 残念ながらハットトリックはならなかったものの、随所にFWの課題に挙げられてたボールを前線で収める、いい状況を作っている後方の仲間にボールを落とす等『勝つため』に自分なり課題を消化しようとしている姿に好感が持てます。チームメイトにも好影響です。
(結果:7-0☆(前:4-0、後:3-0)、得点者:マツリ×2、ユウセイ×2、レイ、チャリ×2)

○3試合目 vs 大根ラディッシュ(神奈川県秦野市)
 互いに予選リーグ2連勝で臨んだ3試合目、ユウキはまだ25点から引き算をしてアイス復活を狙っていますが、そこは聞こえない振り…、きっちりと勝ちきって予選リーグトップで翌日の上位決勝トーナメントに臨むべく選手達は試合に入っていきます。

 前半はエイスケコーチからのポイントを更に全体で消化できるようになり、右サイドのケンシンを中心に相手陣内に攻め込み優位に試合を進めていくもののここでも決定力に泣かされますがキックーのミドルシュート、ケンシンのふわりと浮かせたクロスからタイキがヘッドできっちりと決め2点リードで前半を折り返します。


 後半になると暑さをものともせず立ち上がりにハイプレッシャーで来た相手に受け身となってしまい、後半1分にタクがPA内でファールを犯してしまい、相手にPKを決められ1点差とされてしまいます。気持ちが切れたかと思われたキャプテン・タクでしたがここで『勝つため』に踏ん張りチームに落ち着きを与え、緊迫とした試合展開は続くものの、ポゼッション優位にし相手の勢いを削いでいきます。

 応援を続けるベンチでは…、ふとなぜか平行四辺形の話となり、平行四辺形の定義をレイ・レオンがマツリに教えるもののどうにも消化不良のマツリ…、そして定義がはっきりしないままピッチへ…。


 その後ピッチで躍動したマツリは持ち前のスピードを生かした突破だけでなく、課題の収め・落とし、そして「平行に」持ち出してファールをもらう等前線で活躍し、14分には追加点を決めて試合を決定付けます。
(結果:3-1☆(前:2-0、後:1-1)、得点者:キックー、タイキ、マツリ)


【二日目:上位トーナメント】
 昨日の予選リーグを全勝で1位通過し、2日目は優勝目指してトーナメント戦に挑みます。これまで多くの大会でベスト8の壁に跳ね返されてきた選手達。さて今日はどうなることでしょうか。

○準々決勝 vs 諏訪FCプライマリー(諏訪市)
 トーナメント初戦は長野県諏訪市の強豪諏訪FCプライマリーさん。まずはここをしっかり勝ちきることが大事です。

 試合開始から、チャリ、ユウセイのFW2人がスピードを活かして相手にプレッシャーを掛け、奪ったボールを中盤でしっかり回してチャンスをつくるというのが一つの形。プレッシャーの部分はまずまずですが、ボールを回すという部分ではもう少し落ち着いて大事にできるかな、という感じです。


 反面、相手の攻撃に対しては、複数の選手でアプローチして遅らせることで、シュートまでには簡単に持ち込ませません。

基本的には押し込む展開が多いものの、前半は右サイドを駆け上がったケンシンが相手GKを手を弾く強烈なシュートの1点のみで終えます。

 後半は、今後のU12リーグなどを見据え、選手とポジションを変更して臨みます。慣れないポジションということもあり、選手達には戸惑いも見られますが、時間が経つにつれてそれなりの動きを見せてくれます。部分的には、もうちょっと練習で経験を積めば形になりそうな予感。


 試合展開は前半同様どちらかといえば鶴牧優勢に進みますが、得点はゴール前の混戦からマツリが押し込んだ1点のみ。何度か決定的なチャンスがありましたが、「決定力」に関してはまだまだ大きな課題です。

 ともあれ、結果的には相手を無失点に抑えて勝利し、準決勝に駒を進めることとなりました。
(結果:2-0☆(前:1-0、後:1-0)、得点者:ケンシン、マツリ)

○準決勝 vs クリアージュFC(足立区)
 準決勝は足立区のクリアージュFCさん。準々決勝でBグループ1位の小菅SCさんを破って勝ち上がってきており、油断できない相手です。


 立ち上がりからの相手の鋭いプレッシャーに対して、やや浮き足立ってしまった選手達。落ち着いて処理すれば何でもないボールを慌てて蹴ってしまったり、向かってくる相手の方向にトラップしてしまったり・・・。見るからに危なっかしい対応で、ほとんどやりたいことができません。

 失点は時間の問題か、と思われたものの何とか最後の部分で踏ん張り、アタフタしながらも何とかかんとか失点せずに前半を終え、後半での巻き返しを狙います。


 選手も入れ替え、心機一転して臨んだ後半でしたが、試合展開は前半と変わらず。逆に相手も選手交代した結果、むしろプレッシャー、スピードは速くなり、前半と同様バタバタしてしまいます。こうした時に、しっかりとボールを止める技術、冷静に周囲を見ることが重要ですが、まだまだ足りないところです。

 結果的には相手の鋭い攻撃に耐えられず4失点。チャリの得点で一矢報いるものの、残念ながら敗戦となり、決勝進出を逃す結果となりました。
(結果:1-4★(前:0-0、後:1-4)、得点者:チャリ)

○3位決定戦 vs 大根ラディッシュ(秦野市)
 予選リーグでも対戦したホストチームの大根ラディッシュさんと3位をかけて争うことに。予選では鶴牧が勝っている分、大根さんはその分も取り返そうと気合い十分で向かってくるはず。鶴牧としては、ここはしっかりと勝って終わりたいところです。

 相手は5年生主体というものの、技術的にもしっかりしたものを持っている選手が多く、一瞬のスキが失点につながります。


まずは早めに先制点が欲しいところですが、決定力不足は相変わらず。それでもタクのCKをユウキがしっかり足元に収め、これをキッチリと決めて先制。このままリードして前半を終えます。

 後半は、選手、ポジション、システムを入れ替え、いろいろ試しながらも勝利を目指します。これまでの2試合でも、同じようにポジション・システムの修正を経験した選手達、3試合目ともなるとちょっとずつではあるものの慣れてきた様子。


 それでも、やはりまだまだお互いのサポートやカバーが上手くいかないところもあり、試行錯誤しながらの展開。チャンスをつくりながらも決めきれず、逆に相手に得点を許して追いつかれ、徐々に時間もなくなってきます。そんな中、ゴール前で得たFKのチャンスをキクがしっかりと決めて再びリードすると、これをしっかり守り切って試合終了。最後は勝って終わることができました。
(結果2-1☆(前:1-0、後:1-1)、得点者:ユウキ、キク)


 2日間にわたって6試合を戦った本大会、目標としていた優勝は逃したものの、見事3位で終えることができました。猛暑の中、またポジションやシステム変更などにもチャレンジしながら、選手達はよく頑張ったと思います。今回得られた成果、課題を、合宿でしっかりと再確認し、今月末に再会するU12リーグに活かしていきたいと思います。

 保護者の皆様には、遠くの会場まで応援に駆けつけていただき、また、2日間にわたり早朝から選手達を送り出すなど多くの協力をいただきありがとうございました。

 また、お招きいただきました大根ラディッシュの関係者の皆様には、貴重な大会参加の機会をいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

== 稲本、中村

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