苦しみながら、勉強しながら、ようやく予選三位で進んだ芝生の競技場での戦いです。相手はまたまたクラブチーム、きっと圧倒的にボールを支配される展開が待っていると思います。でも、今年最後の戦い、精一杯走り回ってきます。
12/23、多摩市陸上競技場、11:00 キックオフ
vs TCU
たくさんのご父兄、鶴中サッカー部顧問の橋村先生ご夫妻、小野代表、石神副代表、青年部からオンジ、松澤くん、多くの方が見守ってくださる中の試合です。今日も選手と話し合いながらスタートのフォーメーションを決めます。相手の予選の試合の様子から、ボランチとトップ下の2人のボールの出所を抑えたいので、2ボランチにしたいというのが希望です。また、ヒロヤが足を痛め、試合できる状態ではないことから、
GK コウ
DF カズマ、ミツル、マサキ、ケイ
MF シュン、レオ
MF ハルキ、タクミ、ダイキ
FW トモヤ
でスタートです。
試合球は、ワールドカップ南アフリカ大会の公式球のジャブラニです。このボールは今の3年生が一度公式戦で使用して苦労した記憶があります。よく弾み、トラップが難しく、きちんと中心を捕らえて蹴らないと、蹴ったボールが変化します。きちんと当たるとよく飛ぶボールです。日頃練習しているボールとは感触が異なります。実はこのボールが鶴牧に味方してくれることになります。
鶴牧のキックオフ、ハルキの前のスペースに蹴りだしたタクミのボールが伸びます。狙ったハルキの前を大きく超え、エンドラインも超えてしまいます。やっかいそうです。
相手のゴールキックから、予想通り相手にボールを支配されます。でも、落ち着いて前のタクミ、トモヤが相手をチェイスします。横パスは執拗には追わないため、相手にボールを回されている感がありますが、ボランチ、ディフェンスは縦に入るボールのパスカットをきちんと狙っているので、この様子を見慣れているベンチはそれほど焦りません。時折、ボールを奪い、右サイドのハルキからタクミ、シュン、トモヤがからんでペナルティエリアのそばまでボールを運びますが、シュートは打たせてもらえません。ちょっとレオが慣れないポジションで悩んでいるようです。
前半11分、思わぬ展開で試合が動きます。サイドへボールを散らして相手を広げるいつもの試合展開でちょっと長めのボールがダイキの前にでます。これを相手ディフェンダーと競争するように追います。
相手ディフェンダーの方が早くボールに追いつき、体を入れられます。しかし、相手ディフェンダーは自陣の方向を向いています。ダイキは練習どおり、飛び込まず、相手を振り向かせないようにプレッシャーをかけます。通常なら相手もキーパーにボールを返すのでしょう。キーパーがボールに寄ってきます。ここで、相手ディフェンダーは振り向きざまに前にボールを蹴ろうとします。これをダイキがブロック。ボールはダイキの左足にきちんと当たり、ゴール方向へ。相手キーパーはボールを受けようと前に出たため、反応が遅れます。きちと足に当たるとボールが伸びるジャブラニ効果が鶴牧に微笑みます。ボールはそのままゴールへ。先制です。1-0。
シュートとは呼べないかもしれませんが、諦めない気持ち、練習でやってきたことをきちんとやった結果が出ました。でも、前半ゴールにボールが向かったのはこれが最初で最後、コーナーキックさえありませんでした。相手は前半に追いつきたいと、前への圧力が高まります。なんとか耐え続けるも、前半20分、ボランチ、レオとセンターバック、マサキの間で相手にボールが収まります。相手は右に流れるようにドリブル。マサキがきちんとつきますが、相手は競りながらシュートに持ち込みます。このシュートをコウがかろうじて右手に当てますが、ボールはシュートの力に押され、ゴール内へ。しかし、ここでも練習の成果が出ました。センターバックが引っ張り出されたらサイドバックがそこを補うように入れ替わるという約束をきちんと守った選手がコウと入れ替わるようにゴールへ走っていました。ケイです。ゴールラインを超えそうなボールに飛び込んで掻き出します。かろうじてコーナーに逃げます。あきらめない気持ち、味方をどうカバーするかの話し合い、何をすべきか自分で判断するという練習の成果が出たと嬉しい結果です。きょう初スタメンのケイでしたが、結果を出してくれました。そして、押されながらもこれで前半終了。
後半も同じような展開を覚悟しましたが、徐々に慣れては来たようです。ボールを支配できる場面が少しずつ長くなります。ハルキが、タクミがペナルティエリアの中に持ち込めるようになります。まだゴールからとっくではありますがトモヤがシュートを打てるようになります。カズマやケイがオーバーラップできるようになります。
コーナーキックも奪えるようになりました。少しずつ練習に近い状態でサッカーできるようになっています。ディフェンス陣は安定しています。そして、自分達で考えてフォーメーションが変化します。レオがサイドバックに戻り、シュンがミツルがポジションを入れ替えます。そして、ケントも投入。大きく破綻することなくこのまま試合を終えることができました。
ディフェンスを固めることからはじめたこのチーム。ようやく、耐えられるディフェンスになって来ました。さぁ、いよいよ相手をどう崩すかをテーマにした練習に移行です。
一年間、応援ありがとうございました。来年もがんばりますので、よろしくお願いいたします。
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