2011年12月4日日曜日

多摩サッカー協会ジュニアユース秋季大会予選

新人戦から始めての公式戦です。今回は鶴牧サッカークラブとして1チームのエントリです。鶴牧が所属するブロックは、FCグロリア、落合SC、多摩中、聖ヶ丘中の5チームリーグ。3位以内に入れば、東公園での順位決定戦に進めます。新人戦以降練習の中で培ってきたテーマをどう表現するかが問われる、コーチとしても気が引き締まる戦いです。ところが、試合2日前思わぬアクシデント、部活の練習中にリクが骨折、タクミと2人でゲームを作っていくプランが崩れます。修正する時間なく試合に臨むことになりました。子ども達同士で話し合い、リクのいないフォーメーションをどう組むかを考えてきました。このあたりは大きな進歩です。その案を検討しながら、それでも試合の入りを大事にしたいというコーチの意見も取り入れ、布陣を決めました。
GK コウ、
DF カズマ、ミツル、マサキ、レオ
MF シュン
MF ハルキ、タクミ、ヒロヤ
FW タイキ、トモヤ
後は試合の流れの中でポジションを自由に変更してもよいということを確認して、試合へ。

予選第一試合、多摩中
土曜日が雨で流れたため、初戦の相手は多摩中になりました。先日練習試合をしたばかり。練習試合でも大きく崩されることはなかったので、安心して試合に入れる気がします。相手でマークしなければならないのはクラブジュニアユースから多摩中に戻った24番の選手。この選手が中盤の底でバランスを取ります。相手キックオフで試合開始。相手2番は右サイドに入りました。これは練習試合で左サイドからヒロヤが2得点していることからの布陣と思われます。おそらく、ヒロヤを自由にさせないことを考えてきたと思われます。試合は相手が蹴りこんでくるボールを安定してはじき返していますが、緊張気味なのか、きちんとコントロールして繋ぐことはできていません。それでも球際にきちんとアクセスし、ボールを徐々に支配し始めます。ただ、ボールが落ち着かず、足元に収める前にダイレクトやワンタッチでパスするため、精度を欠きます。相手にボールを渡してはいませんが、ボールを支配しているという感じはありません。きちんと足元に収めないでパスをするため、グラウンダーで味方に足元に繋ぐというパスはできていません。何となくそこに味方がいて、間に相手がいるから浮き球でパスを出します。受け手は浮き球なので、腿や胸でのトラップになり、相手に寄せられ、また無理な体勢でパスを出すことになります。何となく繋がっているけど、繋いでいるという印象ではありません。それでもヒロヤの前、ハルキの前のスペースに徐々にボールが出始めます。また、タイキの足が速いため、ディフェンスの裏へも浮き球のパスが通ります。

しかし、浮き球のコントロールは難しく、きちんとしたシュートにはなりません。ボールの支配率は高いのですが崩せません。まず、浮き球をダウンして足元でコントロールしてから、味方を見つけてグラウンダーのパスを通すというところができていません。さらに、味方へのパスが弱いため、一見いいところにパスが出たように見えても、相手が寄せる時間ができてしまい、ボールを受けたときには相手が迫っている状態になります。さらに、受ける前に首を振って周りを見るということがきちんとしていないため、トラップしたボールが大きいと相手に体を入れられてしまいます。トラップの精度も低く、次のパスが出せる体勢になれていません。いずれもいつもの練習どおりにやればよいことなのに、浮き球でもパスが一応通っているため、リズムを変えることができていないようです。

ヒロヤ、ハルキの前のスペースを使ってフリーにはなれるのですが、そこからの選択肢がドリブルになることが多い気がします。いつものミニゲームでやっているゴール前の狭いエリヤにグラウンダーのパスを通し、そこに飛び込んでシュートというパターンがありません。ここでもいつもの練習どおりにやれば崩せると思います。鶴牧はヒロヤ、タイキ、ハルキ、トモヤ、タクミとシュートを何本も打ちましたが、枠には飛ばず、ゴールをこじ開けることができません。そして、相手にはシュートをほとんど打たせることなく前半終了。

トラップがキチンとできていないこと、焦らずにトラップをきちんとしてから次のプレーに移ることだけを指示しました。ポジションとしては、ヒロヤとハルキのポジションを交換、24番の選手にハルキをマッチアップさせます。
後半、鶴牧キックオフで開始。前半と同じような試合展開ですが、徐々にグラウンダーのパスが出始めます。リクがいないため、自由度が少なかったタクミも徐々に慣れ始めたか、ヒロヤ、ハルキ、タイキ、トモヤにパスが通り始めます。

それでもフィニッシュの精度が問題です。枠に飛ばない状況を選手はどう考えているのでしょうか。試合は鶴牧がコントロールした状態で進みます。押しているのに点が取れない状態が続きます。後半15分相手が動きます。24番の選手がトップ下に移動します。選手達はこのポジション変更に気づいたのでしょうか。後半19分、24番の選手にボールが入ります。このボールをワンタッチでカズマの裏へ、カズマが反転して相手を追います。そこにセンターバックのマサキが対応に行きます。レオとミツルは絞り込むように真ん中に移動します。ところが裏に抜け出した相手の選手は受けたボールをワンタッチで逆サイドへロングボール、ミツルとレオの頭上を超えたボールは右サイドにいた相手選手の前に。相手はフリーです。コウが反転して対応して、カラダを向けようと動き出した瞬間にシュート、コウの移動とは逆方向のサイドネットにゴールイン。失点です。0-1。
初めて相手に打たれたシュートらしいシュートが得点になりました。鶴牧は何本シュートしても入らないのに。この違いは何でしょうね。それでも、このチームが優れているのはこの失点で落ち込まないことです。ほとんど温度差なく、ボールを支配します。相手を崩します。何度かチャンスを生み出します。

しかし、最後までシュートが相手のゴールネットを揺らすことはありませんでした。トーナメントなら、マサキを前にあげて、点を取りに行くというパターンも考えられたのですが、リーグ戦で、得失点差も大事になるため、ベンチも自重しました。
初戦を0-1で落としました。
苦しくはなりましたが、まだまだ始まったばかりです。再度立て直して次戦に向かいたいと思います。

試合後青陵中と、25分、20分、20分の練習試合を行いました。途中見学に来た6年生も4人投入し、0-0、1-0、1-0という結果でした。練習試合だとのびのびと試合しているように見えたのは私だけでしょうか。

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