2011年11月20日日曜日

ジュニア6年 秋の市内大会


秋季大会選手権 予選 

Aブロックの予選最終日。鶴牧SCの記録継続への挑戦。2試合を残して現在11敗の最下位。二つ勝っても1位までは届かない、2位通過に滑り込むには他チームの結果と得失点差にも左右されるという極めて困難な状況の中、死闘が始まる。

VS トヨニ

試合前のミーティング後に第一試合の結果を知る。鶴牧にとっては願ってもないチャンス到来。とりあえず得失点差を気にする必要は無くなったが一気に緊張感が高まる。選手達も必要以上に硬い。[本日のテーマ]で各個人を洗脳!?出来ているか。

今年に入って22敗と五分に渡り合っている相手、選手同士もすっかり顔なじみ。お互いを認め合い切磋琢磨している多摩市の仲間達。いざKICK OFF
両チーム共に球際で負けない、この試合勝つんだという気持ちのぶつかり合いで一歩も譲らない。
最初のチャンスは鶴牧に訪れた。左サイドを突破してGKを引き付けシュート!さわられるものの無人のゴールへ転がるボール。それを詰めていたトップの選手が押し込んで先取点!と思いきやゴールライン上に止めてしまい相手にクリアされる珍プレー。
ここで空気が一変、仲間から「何やってんだよっ!」の罵声が飛び交い雰囲気が悪くなる。
落ち着け落ち着け切り替えろ!前半は気持ちが切れる事だけを防ぐことしか指示出来ず。なんとか0-0で折り返す。
ハーフタイム落ち着きを取り戻しリスクを背負ってでも勝ちにいかないといけない闘い。再度チームを盛り上げていよいよ残り20分、負けたら当然引き分けでも終わりだぞ。
男としてとても良い面構えで後半に挑む選手達。
相手の攻撃に対しボランチからディフェンスラインは身体を投げ出しての気持ちの入った守備を見せ、一人のミスをしっかりカバーして攻撃につなげる。
すると30分ゆっくりした攻撃から相手ディフェンスがしっかり体制を整えた状態で相手ペナルティエリア後方にぽっかり空いたスペースに転がったボールにボランチが飛び込みミドルシュート!
前目にポジションを取っていたGKの頭上を越え先取点!残り10分集中を切らさず走って走って走って・・・。
1-0 ☆(カズマ)

VS 北貝取

本日1試合目で見事な逆転勝利を上げ勝てば1位通過、引き分けでも2位通過となるこれまた気合いの入った相手。
こちらは勝たなければ2位通過は出来ない状況になんら変わり無し、何故こんなに盛り上がる展開になるのだ。
ここまで来たんだ、忘れないぞ鶴牧魂を持って全力で闘うと誓ったあの日の言葉。さあ最終戦泣いても笑ってもこれで全てが決まる。運命のKICK OFF
先程の死闘で疲労が残っているのかボールが足元に収まらない。相手はかなり高いディフェンスラインで中盤のスペースを消し、右から左からサイド攻撃を展開してくる。
こちらの攻撃はことごとくオフサイドとなり手立てがない。気持ちで負けていないのはいいのだが自陣ペナルティエリア付近で何度もファウルを取られてしまう。フリーキック。それはまさに失点への道しるべ。
しかし本日の鶴牧GKには神がとりついた。
1戦目でもそうだったがきっちりコースに入る為の足がよく動いている。足が痛くて走れないからGKなのに、痛いからほとんど投げていたのに。相手のフリーキックは正確でしっかり枠をとらえてくる。しかもいやらしい所に蹴ってくる。それを何本止めたのか。裏へのボールで明らかにGKが出てキャッチしなきゃいけないボールでも前に出なかったのに、相手に渡れば大ピンチという場面でのみたった1度前に出て阻止した。
これは神ではなく普段練習の時から走れないならとGKの練習に取り組んだ結果だ!これが答えだ!練習した実績はうそをつかない。結果はすぐに出ないかもしれないが継続し続ける事で確実に身についているんだ。こんな具合でGKばかり目立つ展開のまま、なんとかしのぎ切り0-0で前半終了。
あの高いDFラインとGKの位置について理解をしめした選手達。
勝たないとダメなんだぞ!あと20分間悔いのないよう精一杯闘って来い。
今度はオフサイドに引っ掛かることなく2列目からの飛び出しで再三チャンスを作る。

出た!和田公園。

裏を狙ったボールに高いポジションの相手GKがバウンド変化でクリアミス。そこを狙っていた選手がボールを奪いゴールへ一直線、無人のゴールへ先取点!34分の事だった。
残り時間は死に物狂いでマイボールにしようと、相手陣地でボールを回そうと、思っているんだろうけど安全圏に蹴って蹴って蹴りまくったね。それだけ必死だったんだろうな。試合終了のホイッスル。吠えてしまった・・・。
1-0 ☆(カズヤ)

秋季大会選手権Aブロック、絶体絶命のところから見事2位通過を勝ち取りベスト4確定。
この時点で無事12年連続へと記録の継続を達成する事が出来ました。
大人ってずるいですね。選手達には最後の最後まで諦めるなとか言っておいて、過去の対戦やいろんな情報から100%無理ではないにしても99%無理だろうと感じていました。その1%の可能性を見出してやるのが指導者としての役割なんでしょうが、今日ばかりはたった12歳(10歳もいる)の子供達に大事な何かを教わりました。
自分が選手を信じてやれなくてどうする!今猛烈に反省しています。
しかしそれ以上にこの子達の絆というものもチーム力となって表れていたし試合前のミーティングでは一人一人のテーマを確認、共有することで誰がどんなプレーをしようとしているのかまさに一丸となって闘えました。
個々のレベルでもここのところでまたまた成長してきている選手も見られます。どこまで伸びていくのかまだまだ先が楽しみな選手達、今日は本当にありがとう!とても良い1日をプレゼントしてもらっちゃった。心底嬉しくてほんと吠えちゃった。

本日はいつも以上に保護者の皆様、学年を超えたコーチ陣と大勢の方々に熱い熱い声援を送って頂きこのような結果を選手達は見せてくれました。
[和田公園の奇跡!]は選手達の力もそうですが今日は皆様の応援がそれを後押ししてくれたものではないでしょうか。
担当コーチとして皆様に感謝申し上げます。と同時にあ~ほっとした(^.^)

1 件のコメント:

エディー さんのコメント...

本当におめでとう!

自分たちの力で引き寄せたベスト4。
きみたちの「勝ちたい」という思いが
相手を上回ったのだと思います。
あの場に居れて幸せでした。

応援に駆けつけた5年生にも気持ちの
大切さを教えてくれました。

感動をありがとう!